まだまだ勘違いしている部分があるとは思うんですけど、忘備録的に、今のレベルで保険診療の悪循環スパイラルについて考えたいと思います。

 

我々柔道整復師が、資格を取得した際の最大のメリットと考えているのは、健康保険が使えるということです。以前は整骨院を開業するだけで安泰だったらしいのですが、現在は養成校が乱立し、それに伴って整骨院も乱立し過ぎてしまっていて、安いだけで患者さんが来るという時代ではなくなってしまっています。

1 低価格というデメリット

我々柔道整復師は、保険が命綱のように思い込んでいます。

ところが通常低価格で売られる商品とその購買層について考えてみたいと思います。

・価格というものは価値に応じたものであり、低価格である為に、有り難みも感じられず、文句やドタキャンなどが頻発し、双方のモチベーションが落ちてしまう。

・低価格であるならば、薄利多売をしないといけないが、スタッフの多い大手の整骨院以外は厳しく、1人整骨院だと休みなく、身を粉にして働いても、実入りは少なく、疲労だけが蓄積してしまう。

・低価格であることにより、その商品が本当に必要でない人まで買うので、満足度も低くく、頑固だとか、ちょっとした事でクレームをつけられてしまう。

・本当に高価値を求めるVIP層は、それが自分のステータス、満足にもつながるので、高価格のものを求める 低価格のものは効果もそれなりとみなされる。

もちろん 価値を認めて通院してくれてる患者さんもいます。通常保険から自費に移行しても、通い続けてくれる患者さんは2割だそうです。

 

2 宣伝広告が打てない

整骨院の看板を掲げて、保険診療をするのならば、何十年も前に制定された、さらに年々厳しくなるがんじがらめな広告規制に従わなければいけません。

しかし宣伝費をかけない、認知がない商品が売れないのは当たり前で、ベンツやBMW、ライザップなども、ターゲットを絞り、多額の広告費を使って、まずは世間に認知してもらいます。

ポスティングをして気がついたのは、HPやSNSをつくり、開院して2年経った今でも、すぐ近くの地元の方でさえ、当院の存在さえ圧倒的に知らない人が多いことに驚きました。

これまで口コミが主たる宣伝手段だったのですが、この口コミが「保険で安い割には治る」というものであれば、いつまでもターゲットが「安いから来る人」になってしまいます。そして真剣に治そうと思っていない人の口コミは、容易に悪い口コミに変わり、雪崩式に離脱が起きやすいのですが、この時、他に集客手段を持たないならば 「 あそこ私たちが行かなくなったから 閑古鳥が鳴いてるわね 」と言われつつ、本当に治療を必要とする患者さんに知ってもらうこともなく、やがて閉院を迎えることになります。

これは悲しすぎますよね。保険を投げ捨て、マーケティングを駆使して、攻めに出た方が絶対にいいと思います。 しかし大概の先生は、最後まで保険にしがみついて、沈んでいきます。

 

3 保険により下げられる治療の質とマインド、環境

私も自費で以前やっていて、東京で研修するようになってから、保険診療になったのですが、車で言えば、性能の良い車にリミッターをつけ、スピードを出なくし、コスト削減で、安い内装、薄い鉄板などを使用し、ともかく安くする為に色々な制約をつけることになります。そんな車を売っているうちに、元々の高い性能がある事さえ忘れてしまい、低価格に相応しい売り方、マインドになってしまいます。何十年と臨床経験があるベテランの先生が、研修を数ヶ月しただけの自費の整体の店よりも、はるかに安い価格が適正と考えているのです。

またレントゲンもないのに、外傷しか保険適応しないというのも、制限速度30キロで走ったら、渋滞して身動き取れなくなるというようなおよそ現状に即していない法規を突きつけられ、後ろめたい気持ちに際悩まされ続けられる訳です。

さらに安い価格が適正と考えている患者さんと毎日接していることで、そのような環境までも形成し、もはや自分一人の力で、適正価格で売るというマインドを元に戻すのは至難の技になってしまいます。ちょうどアルコール依存の人の周りに、その人がアルコール依存じゃないと困るような共依存症の人がいて、アルコールを止めづらくなっている構図と似ていると思います。

 

4 職人気質が仇になっている

勉強会に行って、他の先生の話を聞いていて感じるのは、技術があれば、自然と口コミで広がっていき、治療以外の事に懸命になるのは、技術が低いからと、また技術セミナーに通うのですが、口コミが稼働し始める前に、適正な価格、ターゲットはどんな人か、価値を出すのに、必要な施術時間などが出来ていないといけません。あとはこの世界を志した動機はお金じゃなく〜という考え方をする先生は、とても多いように思えます。また治療家は人格者であるべきで、商売熱心であることは恥ずかしいということを、同業者同士でも牽制し合うような風潮もマーケティング放棄に拍車をかけているように思えます。

さらにゴッドハンド症候群とも言うべき 職人気質に、自己顕示欲と虚栄心、さらに集客したい気持ちが合わさり、集客をしなくとも、繁盛していますよという、本来言わなくていいようなアピールをSNSで繰り返す先生も多いです。まあいわゆるお高くとまっているわけです 笑

以上忘備録的に保険診療のデメリットを書いてみましたが、色々認識不足のところもあると思いますが、今まで、全く自覚なしに、独りで保険診療でやっていて、念願の独立だったというのに、なんで日増しに苦しくなってくるのか、分からないでいました。

5 保険依存は経営努力を怠り、潰れていく会社の方法論そのもの

マーケティングの原理で現況を眺めれば、保険にしがみつくことが、うまくいかない商売の方法論そのものになっていると分かるんですけど、本当に巧妙な罠のように、いつの間にかハマり込んてしまいます。それが自分と同じような悩みを抱えている先生や、既に悩みを解消し、日々充実して治療をしている先生の双方に触れることで、少しずつ自分を客観視出来、自分が置かれていた状況を理解出来てきたように思えます。

自分独りの力じゃ、主観から客観にシフト出来ず、悪循環から抜け出れないのは、アルコール依存症と同じであり、双方共に回復の為の方法論が、グループミーティングの形をとっているのは、偶然なのでしょうか。

 保険に依存すればするほど、悪循環にハマっていき無力になっていく  グループミーティングという回復のために有効な方法論も依存症そのもの

 

 

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保険依存症
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