平田内蔵吉先生 「治病強健術・熱鍼療法全集」より

 

万人一様の西洋式トレーニングのアンチテーゼとしての和イズム

色々な疾患に対して、それぞれ適用する経絡があるのですから、鍛錬する場合にも、一々自己の弱点である処を自覚して、それに適するように経絡を動かして、心身の調和を計らねばならないのでありまして、千遍一律の型にはまった運動を万人一様の形式で号令をかけて遣りましては、見た眼には美しくとも治病強健の目的は遂に達せられないのであります。

陽の脈が弱い人は伸展運動に力を尽くし、陰の脈の弱い人は屈筋を強くする事を計らねば、その平衡は永久に得られないでありましょう。肺経の弱い人は肺経を強くする運動が必要であり、胃の弱い人は胃経の運動をすれば宜しい。すなわち強健術を行うにも診断が要るのであります。西洋流の体操を鵜呑みにして、いたずらに画一的体育を行う現代の体育は全然根本を忘れた非科学的行動であります。

 

肥田春充先生 「聖中心道 肥田式強健術 天真療法」より

筋肉の鍛錬のみの西洋式トレーニングの弊害を指摘した和イズム

多くの運動は中心力を顧みない。従って身体の安定が執れていない。枢軸となるべき所を忘却し去って一局部に傾き、一局部には圧迫を与えて、急激に運動するから、内部機関に激動を及ぼし、又脳髄を衝いて、生理上の害を受けるのである。私が現在、大声で力説する処の、腰と腹で造った正中心の姿勢であると、骨格筋肉神経はもとよりのこと、最も影響を受けやすい内臓の諸機関も解剖学上、最も合理的、自然な位置と形とを執り、のみならず胸部腹部はあたかも鉄板を以って、張り詰めたる桶の如く、いかに強烈に運動しても、その衝動は微塵も内部に波及しない。内臓機関は全部、鉄桶の中へ蔵められ、しかも強靭な横隔膜はそのまま解剖上自然な形なままで、しっかりと胸部腹部の機関を支えて、合理的な位置を保たせると同時に、振動の如きは分厘も侵入する事を許さない。

この記述は、インナーマッスルや体幹トレーニングなどの言葉も存在しない時代に、体幹を鍛えずして、部分を鍛え、寄せ集める西洋式トレーニングの弊害を説き、体幹トレーニングが内臓の健康も得られるという、経絡同様に恐るべき和の先進性を示していると思います。

 

 

 

 

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-東長崎 整骨院, 経絡, JOYトレ

和イズムなトレーニング
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