よく「あの人はスジがいい」と言います。
「スジがいい」ってどんな意味だと思いますか?
熟練された人のフォームとか、姿勢、所作などには、ある種の美があります。その美は特定の全身のスジを使うことで生み出され、それも各スポーツや武道、芸能ごとに使うスジがあります。
白バイ隊員などの熟練者は、バイクに乗る際に小腸のスジを使ってのります
ハンドルに手を乗せていますが、体重は掛けません。
骨盤を真っ直ぐ立てて、ちょうど腰の赤い小腸エリアを土台にし、小腸ラインで上半身、頭、腕を支えています。
頭を前屈させ、上目づかい気味にし、ハンドルも親指側で握れば、肩が上がるので、肘を横に張り出し、小指側で軽く握ります。
身体を保持するのに大事なニーグリップ、ヒールグリップをするなど、見事に全て小腸ラインを使っています。
フォームや動作で悩んだ時は、どうしたら小腸ラインを使えるかを考えます。
すると、ある種の統合された美しさを感じる所作、姿勢になり、周囲から「スジがいい」と言われるのです。
背中は曲がっていますが、猫背のような姿勢が崩れている不健康さを感じません。
それどころか、調和や、ある種の凛々しさを感じます
バイクに乗り始めの頃、この姿勢のオーラが何から来るのだろうと思いました。
出典:
(キリンファンブック©東本昌平©モーターマガジン社)
ちなみに親指側の肺・大腸のスジに力を入れると、こんな感じになります
初心者は大体この乗り方になっていますが、腰が反っていて、肩に力が入り、身体を痛める乗り方です。
バイクだけではなく乗馬も同じですね
人馬一体 人車一体といった
何かに乗って一体化する時は、小腸の「スジがいい」のです。