良く使われる言葉ですが、手当てとは何だと思いますか?
私は【人と人との境界線の調整】だと思っています。
悪いツボの場所は張りが抜けて、身体の境界線より大気に食い込まれてしまっています。またコリの場所は逆に盛り上がり、自分の境界線を越えています。
悪いツボにハマる時、私は相手の境界線を踏み越える訳ですが、あくまで不足を補い、境界線を元の位置まで戻すためであり、踏み越える事が目的では有りません。
そして不足を補えると、コリも、元の境界線の位置まで戻るのです。健康な身体とは境界線から過不足の無い身体だと日々感じます。
デザイナーも、周囲を圧っし過ぎず、食い込まれすぎずという環境に調和する境界線をデザインしているのだと思います。そういう意味では私は身体の境界線のデザイナーと言えるのかもしれません。
また人間関係でも、自他の境界線を引けていない方がいますが、他人を思い通りにしようとして、かなわず、ストレスから心身の不調にまみれています。もしくは周囲と関わりを断って、何かに没頭して紛らわしたりしていますが、どちらも本来の人間関係の在り方ではないと思います。
孤立も支配もせず、適正な境界線を守って、お互いを尊重し合いながら寄り添う
そんな状況を作っていくのが手当ての心なのかなぁと感じています。