感覚の違い
マッサージ等の刺激療法で、強く揉まれ過ぎて、身体が硬くなってしまっていて、感覚が鈍くなっている方がいます。
こんな方を15分の保険治療でやると、感覚が鈍いまま、終わっていまい、効果も満足感もなく、来院されなくなる方がいました。
私が以前、箱根にいた頃、湯治で有名な薬湯に入ったのですけど、これがぬるくて、身体にはいいのだろうけど、その後、凄く熱い大衆浴場に入り直した事があります。
凄い効果のある整体と、強揉みのリラクゼーションも、こんな関係があるのではないのでしょうか
中国整体の強揉み刺激の、身体の芯に効いたという満足感も捨てがたいのだと思います。
経絡はツボを押している内に血流がめぐってきます。この際、筋肉が硬くなっていると、少し時間が掛かります。
しかし一度巡ってくれば、どんどん感覚が戻り、マッサージにはない、ツボ独特の深い刺激が身体の芯に響いてきます。
自費で施術時間が長くなって、先ず感覚を戻してから、ツボを効かせられるようになったので、単に治療効果だけでなく、効いたという感覚をも出せるようになってきました。
血流そのままに表面の筋肉だけ、強く揉むのは、筋肉を徐々に硬くし、揉む側も強く揉まないといけなくなります。ツボで滞りをとり、熱をめぐらしながら、筋肉を柔らかくしていき、施術後も冷えて筋肉が硬くならないようにしないといけません。
ぬるいけど効能がある薬湯ではなく、ただ熱いだけの大衆浴場でもなく、凄い効能もありながら、身体の芯に効く満足感もあるのなら、それを選ばない理由はないと思います。
経絡がそんなプレミアム存在になれるよう、研鑽を続けていきます。